映画「マーダー・ライド・ショー」は、これぞホラー映画といえる狂気的な内容のホラー映画です。そのあまりにも過激な内容から、一時は公開を危ぶまれる事態に陥ったが、問題をクリアし公開されると世界的な大ヒットを記録し、続編の制作も決定することになります。
映画の展開としてB級のホラーテイストを彷彿とさせたり、見世物小屋的な要素を満載したりなど、ホラー映画としての魅力を存分に詰め込んだ作品となっています。
監督は、怪奇・ホラーといったテイストを作り上げ、その雰囲気で彩った映像作品や音楽を世に提供し続けるヘヴィ・ロック界の巨匠であり、重鎮でもあるロブ・ゾンビが担当。彼の初監督作であるこの作品にはキル・ビルのシド・ヘイグや悪魔のいけにえシリーズに出演したビル・モーズリーなど、ホラー映画のみならずあらゆる映画で曲者の演技を見せるキャストが勢揃いで、見逃せない展開となっています。
映画のあらすじとしては、狂気の殺人鬼一家が繰り広げる猟奇的な殺戮の世界をテーマとしています。導入としては、二組のカップルがアメリカ各地のB級スポットを取材していることから始まり、その取材旅行の中で訪れた田舎町で車がパンクしたことから全てが始まります。そこで困っていた彼らに、途中で同乗した美人のヒッチハイカーが自分の家で車の修理を依頼するのですが、この場所が殺人鬼一家の巣食う、狂気の世界だったのです。
初監督作でありながら、ホラーのあらゆる要素を理解し、それをふんだんに盛り込んだ本作品は、ホラー好きならば誰もが一度は見ておきたい作品となっています。主演陣の演技はもちろん、殺人鬼一家の恐ろしくも魅力的な怪演も十分堪能することが出来ます。