「私の頭の中の消しゴム」は、2004年に公開された韓国の純愛ラブストーリーです。韓国を代表するスターである、チョン・ウソンとソン・イェジンが共演していて、重いテーマを取り上げつつも男女の切なく強い愛を描いていて、心に深く残る作品です。この「私の頭の中の消しゴム」の物語は、建設現場で働く労働者と社長令嬢と住む世界が全く違う二人の男女を中心に進んでいきます。二人はひょんなことからコンビニで出会い、すぐに恋に落ちていきます。チョン・ウソン演じるチョルスは無愛想であまり人を信じることができないという性格ですが、純粋で明るく人を心から信じる、ソン・イェジン演じるスジンの愛と温かさに惹かれて、周囲からくる障害にも負けず、二人は結婚します。
幸せな結婚生活を送っていたある日、夫はスジンの記憶がなくなっていくことに気付きます。不安に思って医者のもとに連れて行くと、残酷にも医者はスジンが若年性アルツハイマーに冒されていると宣告します。この病気は、次第に記憶力が低下していき、身の回りの物の名前も食べた食事がなんだったかも、果ては愛する夫のことさえ忘れてしまうというものです。なんとか、二人の絆と生活を守っていこうと闘病生活が始まります。家の中にあるすべてのものにメモをつけて忘れないようにしようと努力しますが、ついには夫の区別さえつかなくなってきます。そして、ある日スジンは1つのメモを残して家からいなくなってしまうのです。
このように、「私の頭の中の消しゴム」は愛する二人の絆が、病気によって引き裂かれてしまうかのように見える悲しいストーリーです。しかし、実際には二人が力を合わせて病気と闘い、より一層愛が深まり関係が強まっていくのを見ることができます。真実の愛とは何かを教えてくれる、心温まるストーリーです。